それぞれの教育理念・方針に基づいた独自の教育環境を持つ私立中学の選択に際しては、その価値観が家庭の教育方針に合っているかをよく検討する必要があります。偏差値だけで学校選びをすることはお子さんに大きな負担をもたらします。また、親の世間体や見栄で選ぶことも同様です。 私立中学を選ぶポイントは、何よりもまず、情報を収集し、各学校について正しい知識を持つことです。その後、お子さんの学力や将来の夢、性格などともよく照らし合わせ、志望校を絞り込んでいく地道な作業が大切です。その参考となる説明会には、次の2つがあります。
ひとつは多くの学校が1カ所に集まる合同相談会。ここでは一度に複数の学校情報を得ることができ、比較することができます。もうひとつは、各学校が独自に開催する説明会です。ここではその学校について一歩踏み込んだ情報を得ることができますし、また、学校の様子を実際に見ることもできます。できればこの相談会や説明会へ親子で参加し、しっかりと希望校を選定しましょう。
「12歳の学校選び」がお子さんにとって負担であることは否めません。そのかわり、高校や大学の受験に比べて、中学受験では保護者が子どもに深くかかわることになります。まずは保護者の皆さんが中学受験というものをよく知り、よく理解しておくことが大切になります。
教育理念・方針が明確な私立中学では、それぞれの家庭やお子さんにとって、合う合わないという相性も大切な要素です。入学してから「こんなはずではなかった」という事態に陥らないためにも、事前に各学校の情報を集め、足を運び、その教育方針をよく理解しましよう。
学校選びでは、とくにお子さんの希望や意志を尊重しましょう。入学後、さまざまな困難に直面したときにも、本人の「自分が志望してここに来たのだ」という強い思いがハードルを越える力となってくれるのです。
私立中学には受験がありますが、それは、ただテストの成績が良い生徒を集めるためではありません。お子さんにプレッシャーを与えるのではなく、受験というひとつのチャレンジを前向きに受け止め、家庭に明るい雰囲気をつくるよう心がけたいものです。

