2026.02.05

金城学院中学校

自分や他人を知り、人生を健やかに生きる力を育てる教育

金城学院中学校は、キリスト教の精神により生きる力にあふれた生徒の育成をめざす学校です。聖書の教えは生徒が大人になったときに心の支えになるという信念をもとに、毎朝の礼拝(れいはい)やさまざまな宗教行事、聖書科授業が行われ、中学・高校6年間の多感な時期を聖書とともに歩んでいきます。そうした宗教教育の魅力について、宗教主事である北川美奈子先生を始め、生徒会の宗教常任委員である生徒のお二人、そして広報の堀田庸平先生にお話を伺いました。

金城学院中学校の講堂にて撮影
左から、広報の堀田庸平先生、生徒会・宗教常任委員の高原彩寧さん、坂口りのあさん、宗教主事の北川美奈子先生

讃美歌を歌い聖書を読む、清々しい一日の始まり

礼拝の始まりと終わりに讃美歌を斉唱

朝の礼拝は曜日によって講堂や教室で、学年別または全校生徒が集まって行われます。一日の始めに設けられた大切な時間で、讃美歌や聖書の朗読、先生や近隣のキリスト教会の牧師からメッセージがあります。中学3年生の高原さんは「心が落ち着く、一日を気持ちよく始めるための大切な時間」と話し、もはや生活の一部として馴染んでいる様子。中学2年生の坂口さんは、「礼拝でのお話は、聖書の同じ箇所を紹介していても話す人によって解釈の仕方が全く違うことがあります。いろんな考え方を知ることができて面白い」と語り、自然と聖書への理解や考えを深められていることがわかります。

日々の礼拝で聖書に触れるだけでなく、カリキュラムにも聖書科授業が組み込まれており、1年生は聖書入門として基礎的な知識や「主の祈り」などのキリスト教の基本精神、2年生は旧約聖書、3年生は新約聖書を丁寧に学びます。北川先生のお話では、「最初は同名の人物が何人も出てきて混乱もするようですが、1年生の後半にもなると好きな聖句が出来るようです。礼拝での暗唱聖句や讃美歌は月ごとに変えており、また先生のお話や聖書科の試験、行事もあるので、いろんな形で聖書の御言葉と出会っていくことで自然と心に残るものがあるのでしょう」とのこと。聖書について丁寧に教わり、少しずつ慣れ親しんでいくようです。

宗教常任委員は礼拝や宗教行事の準備、礼拝の司会なども務めるそう
入学したら全員が手にする聖書と讃美歌

社会に出てからも必要な”人と協力する大切さ”を体感する修養会

聖書のストーリーテラー、聖書講談師の神田ナザレ先生

金城学院中学校では一年を通してさまざまな宗教行事が行われており、とくに重要なのが修養会です。コロナ禍を経て、2025年は数年ぶりに1泊2日で開催されました。北川先生によると、「中学校生活3年間の真ん中である中学2年生の2学期に、初心の確認や、これからの歩みの支えになるように行われています。聖書の中でも大切な“自分を愛するように隣人を愛しなさい”という教えに立ち返り、人と協力することの大切さを学んで欲しくて、今年度は外部講師による聖書の講談や自然の中でのグループワークを企画しました。」

グループで1台ずつiPadを用意して、テーマに沿ったいろんな課題に取り組みます。実際に参加した坂口さんは、「番号順に分けられたグループで、普段あまり関わりがない子たちと一緒でした。最初は会話が続かなかったけれど、ずっとグループで行動するので、2日目には打ち解けて課題もクリアできました」と話し、協力することの大切さを実感されていました。修養会の締めくくりには、「これからの人生もずっとグループ活動の繰り返しです。」というお話もあったそうで、人との関わり方についていろんなことを感じる機会となったそうです。

修養会の最後に18歳の自分へ手紙を書き、高校3年生秋ごろの卒業修養会で受け取ります

知識を得るだけではない、心に触れる学びを

クリスマス礼拝は文化部の演奏もあり華やか

学校の好きなところについて生徒会のお二人に伺うと、演劇部員でもある坂口さんは、「いろんな設備や機材もたくさんあるところ」だとか。楽器も豊富で、音楽の授業で全員がバイオリンを習うほか、2学期末に行われるクリスマス礼拝では文化部のハープアンサンブル部やハンドベルクワイアによる演奏も聴くことができます。

高原さんが入学してよかったと感じているのは、普段の出来事を聖書の御言葉に結び付けられるようになったこと。「悩みがあったときも、一人ひとりできることは違うもの、他人と比べたりせず、そのままの自分を自分自身で認めてあげようと学んで、胸のつかえが取れました。」小学生の頃は知らなかった聖書の御言葉に、今は気持ちが救われることもあるそうです。

堀田先生は、聖書がときに心を癒し、人生を歩んでいく上で救いにもなるとお話されています。「聖書の御言葉を思い出して、心が楽になる。それは聖書を読んですぐのこともあれば、何十年経ってからということだってあります。国語や数学といった教科学習ももちろん大切ですが、生き方を学ぶ宗教教育は、10代の多感な時期にこそ大切な学びではないでしょうか。」こうした宗教教育を通して、他者への思いやりある、品位ある女性が今日も育まれています。

校舎正面にある校章入りステンドグラス
ステンドグラスの多くは卒業生による寄贈
学校モットーでもある聖書の言葉

愛知私立中学サイト編集部より【ひとこと感想】

10代という悩み多き年ごろに、人との向き合い方について書かれた教えと出会えることは、その先の人生において貴重な宝物になるのではと感じました。礼拝や行事はもちろん、授業でも聖書についてしっかりと学んでいるからこそ、実体験と聖書の御言葉が結びつくのでしょう。とくに修養会でのグループワークは、大人になってから改めて貴重な学びだったと気づくのではないでしょうか。

取材撮影日:2025年11月6日

今回ご紹介した中学校

金城学院中学校

〒461-0011 名古屋市東区白壁3-24-67