取材レポート
星槎名古屋中学校
一人一人の好きなこと、得意なことから知識や可能性を広げていく
名古屋駅や笹島といった街中に近いながら、静かな場所に位置している星槎名古屋中学校。文部科学省指定 学びの多様化学校として、生徒一人ずつの学習ペースや好きなこと、得意なことを大切にしながら丁寧にサポートされています。星槎名古屋中学校の魅力のひとつが、毎週水曜日の午後に行われている「水曜ゼミ」。活動について、現在、中学3年生である生徒会長の鷹さんにお話を伺いました。

水曜ゼミは週の真ん中にあるお楽しみの時間

「水曜ゼミ」は、ものづくりや運動、茶道やプログラミングなど、好きなことを追求していきます。年度初めに参加したいゼミの希望を伝え、1年を通して毎週水曜の午後に学年やクラスを越えた仲間と交流しながら活動をします。週の半ばである水曜日は、ちょっと疲れが出てくるころ。お楽しみの時間を週の真ん中に設けることで気持ちが軽くなるよう、水曜午後の2時限分がゼミの授業になっています。
生徒会長の鷹さんは3年連続で「動いて学ぶスポーツゼミ」を選択されており、ゼミの面白さを教えてくれました。「運動が大好きでスポーツゼミを選んでいますが、じつは運動するだけではありません。最初に、これから取り組む種目について自分たちで調べて“学ぶ”時間があって、それから実際に“動く”、という流れです。年間を通していろんなスポーツに取り組み、マイナースポーツも体験できるのが面白いなと感じています。例えば、熱田区発祥の"タスポニー”というスポーツのことも、このゼミで調べて初めて知りました。スポンジボールを掌でテニスのように打つんですが、弾まなくて難しいんですよ。」好きなことを通して、知識を広げていける楽しさを感じているようです。



ゼミの種類はバラエティに富んでいるものの、人気が集中することも。そこで、人数が分散されるよう、毎年、生徒数に応じて13程度を維持しながらテーマの見直しをされています。それでも人数が多いところには教員の配置を増やしたり、教室を分けたりして、出来るだけみんなが第1希望のゼミに参加できるよう対応しているとのことです。
楽しみながらも得るものがある授業

それぞれのゼミでは、実践だけでなく座学の時間も設けるなど、授業として学びが得られるよう工夫されています。例えばe-スポーツゼミの場合、授業の前半でオンラインで必要なマナーやルールなどを学んでから、後半にe-スポーツタイムが設けられています。持参したゲーム機やソフトを使いますが、1人で夢中になるのではなく、必ず2人以上でゲームを楽しむのがルール。授業の最後には毎回の交流記録を書いて、気づきや学びが得られるようになっています。
また、食育ゼミでは、食材や調理法などを学んでから実際に作っているそう。担当の先生曰く、「前回うどん作りをして強力粉が余ったので、今回はピザづくりにして、ピザ生地に強力粉を使いました」とのこと。フードロスにも配慮しながら計画されています。食育ゼミの生徒の皆さんが調理器具を扱う姿はさまになっており、テキパキと進められていました。

文化祭やゼミ発表会で水曜ゼミの活動を発信

毎年10月頃に行われる文化祭では、ゼミ単位で出し物を企画するとのこと。昨年は、ハンドメイドゼミや絵画ゼミは作品展示、礼法ゼミはお茶をたててのおもてなし、スポーツゼミはサッカーボールによるボーリングやストラックアウト、食育ゼミは星槎国際高等学校名古屋学習センターと合同でジュースやラーメン販売と、内容もさまざま。夏休み前から各ゼミの生徒を中心に企画を話し合い、9月からは準備で慌ただしい日々に。当日は在校生も来場者も笑顔がいっぱい見られる一大ベントです。
水曜ゼミの活動発表の場としては、文化祭のほか、2月のゼミ発表会もあります。ゼミによっては全校生徒の前でスライドや動画を使って発表したり、展示がメインだったりと、発表スタイルは異なるそう。鷹さんによると、去年のスポーツゼミは「代表者が全校生徒の前で、1年間で体験したスポーツの紹介をして、そのあとナイスショットを集めた動画を見せました。僕は動画の出演側で、野球のナイスショット担当。テイク30程でやっと成功しました。他にもいろんなシーンを撮影しましたけど、成功させるのが本当に大変でした」とのこと。苦労もありつつ、楽しそうな様子が伝わってきます。

水曜ゼミも含め、星槎名古屋中学校では全ての授業をオンライン配信しており、在校生は自宅から授業を見ることが可能です。とはいえ、水曜ゼミの時間は人気があり、その時間だけは何とか登校できるという生徒もいるそうです。星槎名古屋中学校には、自分の心と向き合い、安心して学んでいける環境やサポート体制が整えられています。
愛知私立中学サイト編集部より【ひとこと感想】
各ゼミを見学したところ、好きなことに集中して取り組む姿、和やかに談笑する生徒さんをたくさん見かけました。この水曜ゼミをきっかけに、登校が増える生徒さんもいらっしゃるそうです。勉強だけならオンラインでも出来る。けれど、星槎名古屋中学校としては、多感な時期に人と関わり合いながら学ぶことを大切にされており、そのための環境を整えて保護者の方と密に連携を取りながら一人一人の学習計画を立てていくそうです。お話の端々からサポートの手厚さを実感できました。
取材撮影日:2026年6月17日
今回ご紹介した中学校

星槎名古屋中学校
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南4-6-38
